名手Geezer Butler/故Ronnie James Dio復帰 Black Sabbath 隠れ名盤「Dehumanizer」リマスター仕様二枚組DX版 輸入盤未開封新品。

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商品情報

商品説明

御存知!名手Geezer Butler/故Ronnie James Dio復帰 Black Sabbath 隠れ名盤 「Dehumanizer」 リマスター紙ジャケット仕様SHM-CD二枚組DX版 
輸入盤未開封新品でございます。



リマスターは毎度御馴染みAndy Pearceが担当となります
(嘗てJimi Hendrixのハーフオフィシャル盤関連を手掛ける。現在のUniversal Musicカタログ再発関連を担当で知られる)


現在主流のフラットマスタリング方式の模様で情報量重視の感がございますが、非常に良心的な音質でございます。
(但し、オーディオ機器によりけりでございますが......................)


但し、制作時に生じたノイズ等の処理が成されている感があり幾分リミックス感がございます...........................





内容は言わずもがな。   

ラインナップは名手揃い。

Tony Iommi(G)、Geezer Butler(B)、故Ronnie James Dio(Vo、ex-Elf、Rainbow、Dio)、Vinny Appice(Ds、ex-Axis、Derringer、Dio他)となります。
そして毎度御馴染みゲスト参加 故Geoff Nicholls(Key、ex-Quartz)。


プロデュースはかのMackとなります。
(かの名録音スタジオ”Musicland Studios”のハウスエンジニアで嘗てDeep Purple、Uriah Heep、Rainbow、Electric Light Orchestra等に関わる。
その後プロデューサー独立。Queen、It Bites、Bad Moon Rising等手掛ける)


1991年後期~1992年初頭 英国ウェールズ”Rockfield Studios”での制作となります。





Ian Gillan脱退後、オリジナル・ドラマーBill Wardが復帰。


新ヴォーカリストに迎えたDavid Donato(後にWhite Tiger)、プロデュースにかのBob Ezrinを迎えバンドの立て直しと新作制作に臨むも、
Bill Wardがバンド運営や新ヴォーカリストに異を唱え、あっけなく離脱。
またGeezer Butlerも自己の新バンド結成に動き、離脱。


Tony Iommiはバンド活動休止を決め、故Geoff Nichollsと共にソロ作制作へと活動を移行する事となります。

その後かの”Live Aid”にてBlack Sabbathオリジナル期再結成が為され話題を呼ぶものの、
ライヴ企画のみで当人たち曰く「マジックに欠ける」と期待された新作制作は不問に。


セッション界隈から名手Eric Singer(後にGary Mooreサポート、Badlands、Alice Cooper、Kiss他)/Dave Spitz、
更にはヴォーカリストとしてかのGlenn Hughesを起用し本格的に制作開始。

(故Ronnie James Dio等様々なヴォーカリスト起用を狙ったものの企画倒れに終わり、参加が決定していたGlenn Hughesに一本化した模様)


ソロ作は完成を見るものの、レコード会社やマネージメントは「Black Sabbathとしての新作」としてリリースを要望。
摺った揉んだの末、結局”Featuring Tony Iommi”を加えた名義にてリリースと相成り、ツアーに勤しむ事となります。

ツアー極初期でGlenn Hughesが離脱。後任にRay Gillan(後に”Phenomena”Project、Badlands他)を迎え、ツアーを敢行する事となります。


これらの経緯から”Tony Iommi主導のBlack Sabbath”が始まる事となります。


その後”新生Black Sabbath”として新体制にて新作制作に乗り出すものの、
前作同様プロデュース起用のかのJeff Glixman(Kansas、Gary Moore等手掛ける)がDave Spitzの演奏に異を唱え、Dave Spitzは敢え無く離脱。
(バンド在籍しているものの制作には関与出来ず、完成後の南アフリカ公演企画に異を唱え脱退)

名手Bob Daisley(当時Gary Moore Band ex-Chicken Shack、Widowmaker、Rainbow、Ozzy Osbourne Band)を起用。
制作を再開するも今度は故Ray Gillanに異を唱える事となり、Ray Gillanは敢え無く解雇。

その後Eric Singerも離脱。

同じ制作参加の名手Bob Daisleyからの依頼を受けGary Moore Bandに加入。ツアー参加となります。
(ツアー後アプローチを受け名手Jake E.Lee/故Ray Gillan結成のかの”Badlands”に参加)



制作トラブルを嫌ったバンド側はその後プロデューサーを変更。

最終的に故Chris Tsangaridesを据え、またNeil Murray(MGMデモ録音で共演)/故Cozy Powell(幻の第二期Blue Murder同僚)~Tony Iommi人脈絡みで、
Tony Martinを起用。

ヴォーカル再録音にミキシングを経て、新作完成に漕ぎ着ける事となります。


その後Geezer Butlerが復帰が決まりますが、新作は日本等では好評を博すもののセールスは大幅に低下。

また当時アパルトヘイト政策が批判を呼び国連主導で経済制裁が課されていた南アフリカ共和国での公演を行なった事で
米国及び国連加盟国から相当な非難を受け、
当時のマネージャーErnest Chapman(第二期Jeff Beck Groupの現場マネージャーだった人物)が国連で謝罪の憂き目に遭う事となります。
(Tony Iommiの盟友Brian May在籍のかの”Queen”がかの”Sun City”公演を行った事からの依頼の感が.........................)


醜聞に加え、それを嫌うGeezer Butlerが再び離脱。
新作の非常なセールス不振もあり、英国”Vertigo”/米国”Warner Bros”から契約解除の憂き目に遭う事となります.....................



Tony IommiはNicholls/Martinを残しバンドは解体。

その後、Gary Mooreとの活動に疑問を感じていた名手故Cozy Powellにアプローチ。
(ツアー開始数日前にGary Moore Bandを脱退.........何かねぇ.......)
参加承諾を得るとバンド再建に乗り出す事となります。
(故Cozy Powell曰くは「堕ちた偶像であろうとも、伝説には携わってみたい」との事)


かの名マネージャーMiles Copeland(The Police、StingのマネージャーでかのStewart Copelandの実兄)運営の”IRS Records”の契約を獲得。
新作制作に乗り出す事となります。



制作後に盟友Neil Murray(ex-Hanson、National Health、Colosseum Ⅱ、Whitesnake、Gary Moore Band、後にミュージカル”Queen”の箱バン他)を
かのVOWWOWから引き抜き、ツアーに勤しむ事となりますが、
新作は(評価は英国/ヨーロッパ圏/日本で高いものの)セールス不振。

また全米ツアーはチケットセールスが非常に悪いもので初期の段階で打ち切りと相成ります。


その後Tony Iommiは再結成Deep Purpleを解雇されたIan Gillanにアプローチ。

当時英国で最高位を記録した大傑作”Born Again”大成功の再現を目論むものの実現せず、
Iommi/Powell/Nicholls/Murray/Martinにて再び新作制作に乗り出す事となります。


完成リリース後は再び英国/ヨーロッパ圏/日本にて好評を博すものの、米国ではチャートインせずセールス不振。再びバンド解体。

Iommi/Powell中心にバンド再建に乗り出す事となります。


Geezer Butlerの復帰が決まるものの、
その仲介で当時新生Dio第一弾の新作”Lock Up Your Wolves”がセールス/ツアー共に不振の故Ronnie James Dioにアプローチ。

承諾を得てIommi/Powell/Butler/Dioにて体制確立。
(前二作のセルフ・プロデュースの限界から)今作ではプロデュースにかのMackを迎え、新作制作に乗り出す事となります。


されど故Ronnie James Dio率いる”Dio”の活動が続いておりバンドに不信感が生まれており、再びTony Martinに協力を依頼。
但し、Tony Martinは自身のソロ作の完成が迫っており、協力のみで加入は拒否。

その後ようやく故Ronnie James Dioが制作に加わり、本格的にバンド始動となります.............................


作曲/セッションが進行するうちに故Cozy Powellと故Ronnie James Dioが対立。

(Tony Iommi曰くは私情の齎すものだった模様で、「Cozy Powellは良い奴なのにRonnieは何で気嫌いするのか?」と呆れていたとの事。
バンド内での不信感に以前のCozy Powellの発言「Ronnie James Dioもヴォーカリストとして下り坂だし」と、
かのTony Martinを称賛していた事も伏線としてあった感が...................)


そして音楽性を巡ってそれぞれの対立も表面化する中で、故Cozy Powellが落馬事故で重傷を負い離脱。
バンドは嘗て在籍した名手Vinny Appiceにアプローチ。参加承諾を得る事となります。

但し、故Cozy Powell離脱でバンド内の権力関係が変わり、Iommi/Butler/Dioという三頭政治状態に突入する事となります。


当時、それぞれの指向する音楽性が結構異なる事があり、制作は難航。
(プロデューサーのMack曰く「それぞれの音楽性の摺り合わせに苦労した」との事)。

摺った揉んだの末、新作は完成.........................という非常に面倒な経緯がございます.....................................





さて今作。

当時期待された”Heaven and Hell””Mob Rules”、”The Seventh Star””The Eternal Idol””Headless Cross””Tyr”路線とは明らかに異なる音楽性。
現代へヴィネス指向が非常に強い音楽性ではございますが、アレンジが細やかなもので非常に質が高いもの。

専属プロデューサーの存在が音楽性に窺えるものでございます。


但し、前述のMack曰くの音楽性摺り合わせの大変さが判るものでございます。



Tony IommiとしてはIommi/Dio主導であった大傑作”Heaven and Hell”、
そして(商業的不振であったものの評価は高かった)Tony Iommi主導Black Sabbathでの音楽的成果を生かしたい、

Geezer Butlerはオリジナル期Black Sabbathの要素を重視し現代的に音楽性を再構築したい、


故Ronnie James Dioは..........
「自分もBlack Sabbath在籍者であるから、当時のオルタナ/グランジ流行におけるオリジナル期Black Sabbathの恩恵を受けて当然!
私はまだまだ若い!」という思考(....図々しい感が.........)で、

その後の離脱・Dio再始動で明らかとなる現代へヴィネス指向の音楽性を、三名共にそれぞれ重視したいという感。

音楽性の融合は不可能であった模様。

(但し、ラインナップが固まり、ヘヴィ重視に音楽性の方向性が決まった際に
”Iommi/Butler”はかのIan Gillan在籍時の大傑作”Born Again”での音楽性重視で一致していた感が................)




Mackは「バンドに自由にさせるが、行き詰まった際には助け舟を出す」というプロデューサーでございます。


正直、皆意固地(特に故Ronnie James Dio)と化していた感があり、楽曲では部分毎に音楽性が異なる(”Computer God”等参照)というもの。

音楽性の融合ではないもので、Mackによる編集にて音楽性を擦り合わせていたという感があり、幾分ぎこちなさが音楽性や楽曲にございます。


当時の音楽シーンの主流たるオルタナ/グランジ界隈のオリジナル期Black Sabbath再評価から無理にへヴィさを加える感もあり、
肩に力が入り過ぎた感もございます。



今作では制作当初からGeezer Butlerが関わっている事がミソ。

そもそもBlack SabbathはTony Iommiと並ぶ重要な作曲者でもあるGeezer Butlerの権限が強いもの。
Geezer Butlerが当初から音楽創作に関わればIommi/Dio主導で制作された”Heaven and Hell”の様な音楽性は困難。

(当時の故Ronnie James Dioの音楽嗜好も加わり)へヴィさが強められ以前の甘美なメロディ感覚は後退。

またGeezer Butlerの演奏者としてのリズム重視があり、
(前作と打って変わり)初期Black Sabbath的なロック的躍動感や勢いが強まったものとなっております。



リリース当時、日本では以前の名作”The Seventh Star””The Eternal Idol””Headless Cross””Tyr”の評価が非常に高いもの。
代って音楽性の大幅な違いから、賛否両論と化しておりました。

(以前の名ラインナップを解体してまで制作する内容なのか?という揶揄も.....................................)


但し、英国/米国/ヨーロッパ圏ではオリジナル期Black Sabbath再評価とグランジ/オルタナ全盛期という事もあり、セールス的には以前を上回るもの。
この対比が非常に興味深いものでございます。

(但し、思う様な成果では無かった模様..................その後のラインナップ解体が物語る感......................................)



制作と言いこの再結成は相当しんどかった模様。


おまけにBlack Sabbathオリジナル・ヴォーカリストOzzy Osbourneの引退コンサートで前座を務める事となり、
故Ronnie James Dioが憤慨し異を唱える事に。

(名手Bob Daisley引き抜きの件と言い、因縁が付きまとう二人ではございますが........................一方的な故Ronnie James Dioの僻みの感が...................)


一番意固地の感がある故Ronnie James Dioはあっけなく離脱。

自身のバンド”Dio”再始動にて現代へヴィネスの音楽性を強く指向していく事となります.....................


またBlack Sabbath側は再びTony Martinにアプローチ。
Iommi/Butler/Martinという新体制で新たな音楽性を指向する事となります.................................







さて、ボーナスCD。


本編楽曲のシングル編集ヴァージョンに別ヴァージョン。映画サントラ用の別ヴァージョンの三曲。

”Letter from Earth”別ヴァージョンはラフ・ミックスの感がございますが、案外出来が良いもの。
但し、作品本編とは異なるアレンジの感で、収録すれば浮く事から不採用になった感がございます。



1992年7月25日米国・フロリダ州タンパ”Sun Dome”での実況録音からの抜粋5曲となります。

当時の録音機材車を使用した公式録音の模様で非常に高音質。
音質の有り方からラジオ放送用に録音された感がございますが、映像とライヴ盤制作企画を考えていた感が窺えるものでもございます。


何せ名手揃い。

安定したアンサンブルではございますが、バンドの求心力が下がっている事が窺える感がございます..........................

後々に”Heaven and Hell”というバンド名にて再び再結成(笑)と相成りますが、
この当時は故Ronnie James Dioのヴォーカルの衰えが顕著になっていた頃でございます。


故Ronnie James Dioの全盛期ライヴ音源は案外少ないもの。

(様々な背景があるにせよ)非常に貴重な音源ではございます......................






現在は入手困難の模様。この機会に是非。


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