HMVレビュー ① 初めて聴いた「英雄の生涯」がこの演奏だったため、長い間他の演奏に満足できませんでした。かなりカラヤンの自己主張は強いですが強烈なベルリンフィルのサウンドと共に忘れられない1枚です。
② カラヤンは3度スタジオ録音し、1959年盤(DG)、本演奏(EMI1974年)、1985年(DG)がありみなBPO。いずれも素晴らしい名演だが最もカラヤンの個性が発揮された演奏は紛れもなく本盤である。カラヤン&BPOの黄金コンビ全盛時代は1960〜1970年代であるからだ。BPOは一糸乱れぬ鉄壁のアンサンブル、金管の朗々たる響き、桁外れのテクニックの木管の響き、分厚い弦楽そして雷鳴のように轟くティンパニの迫力が一体となり、正にオケ演奏の極致と言うべき圧倒的名演奏である。カラヤンは流麗なレガートにより楽想を徹底的に美しく磨き、シュヴァルベのヴァイオリンの美しさも抗し難い魅力に満ち溢れている。演奏だけをとればカラヤン&BPOが構築した最高の音のドラマだ。完全無欠と言うべき本演奏は同曲演奏史上究極の名演といっても言い過ぎではない。しかしながら、1985年盤にはカラヤンの自省の念も込められた枯淡の境地が感じられ、演奏の味わい深さという意味では1985年盤の方を上位に掲げたい。(文字数制限により一部削除)。
リヒャルト・シュトラウス
交響詩 英雄の生涯
カラヤン、ベルリンフィル
1974年録音
ヴァイオリンソロ:ミッシェル・シュヴァルベ
ソリストのシュヴァルベは59年の最初の録音でも共演し、2度目のこの演奏で彼自身もカラヤン&ベルリン・フィル同様頂点を極めたと言える名演を披露しています。雄大なスケール感を持つ曲想は、《英雄の生涯》という標題と共にまさにカラヤンに打ってつけのものでしょう。レコード芸術推薦(EMI)
1959年以来2度目となる、ソリストのシュヴァルベとの共演によるR.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」をHQCD化。雄大なスケール感を見事に表現した、カラヤンとベルリン・フィルのコンビの全盛期といわれる1974年の録音だ。(CDジャーナル データベースより)
HMVレビュー
① 初めて聴いた「英雄の生涯」がこの演奏だったため、長い間他の演奏に満足できませんでした。かなりカラヤンの自己主張は強いですが強烈なベルリンフィルのサウンドと共に忘れられない1枚です。
② カラヤンは3度スタジオ録音し、1959年盤(DG)、本演奏(EMI1974年)、1985年(DG)がありみなBPO。いずれも素晴らしい名演だが最もカラヤンの個性が発揮された演奏は紛れもなく本盤である。カラヤン&BPOの黄金コンビ全盛時代は1960〜1970年代であるからだ。BPOは一糸乱れぬ鉄壁のアンサンブル、金管の朗々たる響き、桁外れのテクニックの木管の響き、分厚い弦楽そして雷鳴のように轟くティンパニの迫力が一体となり、正にオケ演奏の極致と言うべき圧倒的名演奏である。カラヤンは流麗なレガートにより楽想を徹底的に美しく磨き、シュヴァルベのヴァイオリンの美しさも抗し難い魅力に満ち溢れている。演奏だけをとればカラヤン&BPOが構築した最高の音のドラマだ。完全無欠と言うべき本演奏は同曲演奏史上究極の名演といっても言い過ぎではない。しかしながら、1985年盤にはカラヤンの自省の念も込められた枯淡の境地が感じられ、演奏の味わい深さという意味では1985年盤の方を上位に掲げたい。(文字数制限により一部削除)。
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